米国BNL研究所とのスピン物理共同研究における高速ネットワークの役割
米国BNL研究所とのスピン物理共同研究における高速ネットワークの役割
市原 卓
(理化学研究所 放射線研究室)
- スピン物理共同研究のあらまし
- 実験データの流れと高速ネットワークの役割
概要
理化学研究所は米国ブルックヘブン国立研究所(BNL)に現在建設中の相対論的
重イオン衝突装置(RHIC)を用いた「スピン物理」の共同研究をBNLと 1995年度
より実施してる。(http://www.rarf.riken.go.jp/rarf/rhic/ 参照) また関連
して理研BNL研究センター(http://www.rarf.riken.go.jp/)が1997年10月に
BNL内に設置され,このオウロジェクトを理論及び実験の両側面から推進する。
この実験の開始予定の 1999年には、日本国内では理研が中心になってRHICでの
「スピン物理」実験のデータ解析を行うことが予定されており、そのための
「データ処理センター」を日本国内に建設する計画である。BNLでRHICの実験が
開始されると毎秒 20MB の生の実験データが検出器より24時間連続して生成され,
BNLで実時間処理(圧縮等)をした後,この実験データの即時解析を
日本で円滑に行うためには、理研-BNL 間に最低 10MB/s (80Mbps)の帯域のネット
ワークが必要で,是非それをAPANで実現していただきたい。