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仁科芳雄記念室 

展示室開設にあたって

仁科芳雄記念室ロゴマーク

仁科芳雄は、基礎科学を推進し、日本の現代科学の扉を拓きました。仁科がもたらしたものは何か、きっかけはどこにあったのか。それは、仁科自身が綴った、ニールス・ボーアへの一通の手紙から始まったのかもしれません。仁科はニールス・ボーアのいるコペンハーゲンで5年半、留学することになります。1931年には、仁科の研究室が当時東京・駒込にあった理研に創設されました。

今般、研究室創設90周年を迎えるなど、仁科芳雄に関連した記念すべき節目が重なりました。また、仁科記念財団によって戦後から保存されていた研究室の調度品を譲り受けました。私たちは、仁科の偉大な功績と研究に向き合う姿勢、思想を次世代に受け継いでゆくため、仁科博士にゆかりのある皆様のご協力を賜り、仁科芳雄博士記念行事を企画・開催し、その一環として、仁科芳雄の研究室を「仁科芳雄記念室」として再現しました。

駒込にあった頃の仁科博士の部屋
駒込にあった頃の仁科博士の研究室

仁科芳雄記念室のコンセプト

仁科芳雄が遺した功績とスピリット
~「ぶつかり」と「つながり」から、新たな発見が生まれ、紡がれてゆく~

仁科研究室では、仁科芳雄が留学で持ち帰った、研究者の地位や国籍に関わらず自由闊達に討論する「コペンハーゲン精神」のもと、多くの俊英たちが世代を越えて育ちました。研究者がつながり、議論のぶつかりから、新たな発見が生まれてゆく。そのような仁科博士が育んだ精神と研究環境を感じていただけるスペースを目指しました。

仁科芳雄記念室の紹介

仁科芳雄記念室の全体写真
展示室全景

主に二つのエリアに分かれ、研究室再現エリアと展示エリアに分かれます。研究室再現エリアでは実際に使われていた調度品を用い、当時を再現しています。展示エリアでは壁面グラフィックにより仁科博士の生涯や原子物理学の歴史の紹介をしています。

仁科芳雄記念室の見取り図

研究室再現エリアでは仁科研究室と深い関わりのあった研究者のイラストパネルを設置し当時の雰囲気を感じられるようにしました。また黒板(レプリカ)には仁科博士の生涯をドラマチックに描いた映像が映し出され、動画で楽しむことができます。

実物展示として、当時仁科も使っていた仁科型電離箱とペニシリン、書簡類(レプリカ)を展示しています。仁科博士はその後の原子物理学者の源流となり、弟子や影響を強く受けた研究者を紹介しています。

仁科の生涯と原子物理学の年表の壁面グラフィックと研究室再現エリアの写真。
展示エリアの壁面グラフィック(左)と研究室再現エリア(右)
仁科型電離箱とペニシリンの実物展示と黒板(レプリカ)
仁科型電離箱(左)、ペニシリン(真ん中)、黒板(右)
仁科博士の書簡とサイクロトロン完成記念寄せ書きの実物展示と仁科博士を源流とする研究者を額に入れた写真の写真
仁科博士の書簡とサイクロトロン完成記念寄せ書き(左)と仁科博士を源流とする研究者(右)

※現在、個人の方の申込受付はおこなっておりません。 団体でのお客様に限ります。

クラウドファンディング・寄付に対する御礼

仁科芳雄博士記念行事の開催、および仁科芳雄記念室展示室の制作において、クラウドファンディング・寄附を実施し、多くの皆様から温かなご支援をいただきました。深く感謝申し上げます。