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仁科加速器科学研究センターは原子核物理学の研究所です。
加速器を使った実験系研究者と、理論系の研究者がいます。加速器を使い原子核を加速することができ、原子核の構造や性質を研究しています。
世界一の加速器施設を使い、理論系の研究者と実験系の研究者が一緒に原子核の謎に迫る世界でも類を見ない研究所です。
また、加速器の共同利用にも力を入れているので、グローバルな研究所としても発展し続けています。

 

 

2020.6.23

陽子衝突からの左右非対称なπ中間子生成
-粒子生成の起源に迫る新たな発見-

米国ブルックヘブン国立研究所(BNL)の偏極陽子衝突型加速器「RHIC(リック)」を使って、反対方向に運動する陽子同士の衝突により、衝突位置の超前方に生成される「中性π中間子」が大きな左右非対称度を持つことを発見しました。 

2020.6.23

コンパクトな新奇中性子対の新たな証拠を発見
-不安定核ビームを用いた実験と少数系理論により実現-

ホウ素同位体の中で最も中性子数が多いホウ素19(19B、陽子数5、中性子数14)に中性子ハローの構造を特定し、さらに中性子ハローを形成する2つの中性子がダイニュートロンと呼ばれるコンパクトな新奇の中性子対であることを突き止めました。この成果は、理研の強力な不安定核ビームを用いた実験と最新の少数系理論の共同研究により実現しました。

2020.6.3

原子核の秩序「魔法数」の消失をフッ素同位体で発見
-中性子数が過剰な極限原子核に現れる魔法数異常-

中性子数が陽子数の2倍以上の原子核「フッ素28」(28F、陽子数9、中性子数19)の準位構造を初めて明らかにしました。フランスやドイツの研究機関・大学などとの国際共同による実験により実現しました。

2020.5.28

1個の陽子が引き起こす大きな核構造変化の発見
-中性子過剰核の存在限界の謎に迫る-

理研の重イオン加速器施設「RIビームファクトリー(RIBF)」の高分解能磁気分析装置SHARAQ(シャラク)を用いて、中性子過剰な「二重魔法数核」である酸素-24(24O、陽子数8、中性子数16)原子核に陽子を1個加えたフッ素-25(25F、陽子数9、中性子数16)原子核内で、24O核の構造が大きく変化している証拠を得ました。

2020.3.17

ジルコニウム同位体は励起状態でも突然変形する
99Zrの励起状態の核磁気モーメント測定から明らかに-

中性子過剰なジルコニウム(Zr)同位体である99Zr(陽子数40、中性子数59)の励起状態の核磁気モーメント測定に世界で初めて成功しました。

2020.3.13

急激に膨れる原子核
-カルシウム同位体で見つかった異常な核半径増大現象-

質量数42から51までのカルシウム(Ca)同位体の核物質半径を初めて測定し、二重魔法数核のカルシウム-48(48Ca)を超えた領域で突如起きる異常な構造変化を発見しました。

2020.3.5

新たなハイパー原子核「グザイ・テトラバリオン」
-グザイ粒子の振る舞いを精密計算で解き明かす-

グザイ粒子1個と核子3個からなる新たなハイパー原子核(ハイパー核)「グザイ・テトラバリオン」の存在を理論的に予言しました。

2019.11.29

トリウム原子核の精密レーザー分光実現へ重要な一歩
-トリウム229アイソマー状態のエネルギーを決定-

トリウム229原子核の準安定状態である「アイソマー状態」のエネルギーを決定しました。

2019.11.26

超微量硫黄同位体比分析を考古学に応用する
-京田遺跡の出土品から赤色顔料を精密分析-

独自に開発した試料採取法と高感度な硫黄同位体比分析法を組み合わせ、島根県出雲市の京田遺跡(約3,500年前の縄文時代後期中葉に営まれた大規模な集落跡)から出土した超微量の赤色顔料(朱:組成は硫化水銀)の産地同定に成功しました。

2019.11.26

原子核の形の基本原理と量子系での自己組織化
詳細は東京大学 大学院理学系研究科・理学部のホームページでご覧ください。

2019.11.18

「フッ素とネオンの同位元素の存在限界を初めて決定
-原子核の地図の境界線を20年ぶりに更新-

フッ素とネオンの「中性子ドリップライン(各元素において中性子数が最も多い同位元素の存在限界)」が、それぞれフッ素-31(31F:中性子数22、質量数31)とネオン-34(34Ne:中性子数24、質量数34)であることを初めて同定しました。

2019.10.18

新魔法数34の新たな証拠
-中性子ノックアウト反応で探るカルシウム-54の閉殻構造-

理研の重イオン加速器施設「RIビームファクトリー(RIBF)」におけるガンマ線分光により、中性子過剰なカルシウム-54の基底状態を調べ、中性子の「新魔法数」34の直接証拠を得ることに成功しました。

2019.9.13

自然界で最小の励起エネルギーをもつ原子核状態の人工的生成に成功
-超精密「原子核時計」実現に大きく前進-

世界で初めてアイソマー状態を人工的に生成することに成功しました。本方法は大型放射光施設(SPring-8)の高輝度X線を用いるもので、放射線の少ないクリーンな環境下でアイソマー状態を自在に生成できるという利点があります。これによりアイソマー状態の研究が進展し、原子核時計の実現に向けて大きく前進するものと期待されます。

2019.8.9

「核のゴミ」問題解決に必要な加速器の概念を提案
-既存の300倍の高出力重陽子ビームの加速が可能に-

100 メガワット級の重陽子ビームを出力できる線形加速器の新概念を提案しました。本研究成果は、世界的な社会問題である核廃棄物問題の解決に大きく貢献すると期待できます。

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