加速器基盤研究部門
原子核研究部門
- RI物理研究部
- 核反応研究部
- 少数多体系物理研究室
- 宇宙放射線研究室
- 雪氷宇宙科学研究室
- 核子多体論研究室
- RHIC物理研究室
- 三体核力研究室
- 中間子理研ECL研究チーム
社会実装部門
- イオン育種研究開発室
- 1987年日本学術振興会特別研究員(DC)
- 1988年東京大学原子核研究所・助手
- 1997年高エネルギー加速器研究機構素粒子原子核研究所・助手
- 2003年理化学研究所・副主任研究員
- 2004年米国ブルックヘブン国立研究所(BNL)RHIC 加速器・PHENIX 実験の副実験 代表者
- 2008年理化学研究所仁科加速器研究センター・副主任研究員
兼 理研BNL 研究センター実験研究グループリーダー - クォーク
- 超高温・高密度状態
- 核子構造
- スピン
- PHENIX Collaboration (A. Adare et al.):
"Inclusive cross section and double-helicity asymmetry for pi0 production at midrapidity in p+p collisions at sqrt(s)=510 GeV"
Phys. Rev. D93, 011501 (2016)
- PHENIX Collaboration (A. Adare et al.):
"Observation of direct-photon collective flow in sqrt(s_NN)=200 GeV Au+Au collisions"
Phys. Rev. Lett. 109, 122302 (2012)
- PHENIX Collaboration (A. Adare et al.):
"Cross Section and Parity-Violating Spin Asymmetries of W Boson Production in polarized p+p Collisions at sqrt(s)=500 GeV"
Phys. Rev. Lett. 106, 062001 (2011)
- PHENIX Collaboration (A. Adare et al.):
"Enhanced Production of Direct Photons in Au+Au Collisions at sqrt(s_NN)=200 GeV and Implications for the Initial Temperature"
Phys. Rev. Lett. 104, 132301 (2010)
- PHENIX Collaboration (Stephen Scott Adler et al.):
"Measurement of direct photon production in p + p collisions at s**(1/2) = 200-GeV."
Phys.Rev.Lett.98:012002 (2007)
- PHENIX Collaboration (A. Adare et al.):
"J/psi Production vs Centrality, Transverse Momentum, and Rapidity in Au+Au Collisions at s(NN)**(1/2) = 200-GeV."
Phys.Rev.Lett.98:232301 (2007)
- PHENIX Collaboration (A. Adare et al.):
"Energy Loss and Flow of Heavy Quarks in Au+Au Collisions at s(NN)**(1/2) = 200-GeV"
Phys.Rev.Lett.98:172301 (2007)
- PHENIX Collaboration (Adcox, K. et al.):
"Formation of dense partonic matter in relativistic nucleus-nucleus collisions at RHIC: Experimental evaluation by the PHENIX collaboration"
Nucl.Phys., A757, 184-283 (2005).
- PHENIX Collaboration (Adler, S.S.et al.):
"Midrapidity Neutral Pion Production in Proton-Proton Collisions at s**(1/2)=200 GeV"
Phys.Rev.Lett., 91, 241803 (2003).
- PHENIX Collaboration (Adcox, K. et al.):
"Suppression of hadrons with large transverse momentum in central Au+Au collisions at s(NN)**(1/2) = 130-GeV"
Phys.Rev.Lett., 88, 022301 (2002).
実験研究グループ
研究室スタッフ
研究室プロフィール
当研究グループは世界で初めての重イオン衝突と偏極陽子衝突とを実現した加速器であるRHICを用いて「強い相互作用」(QCD)の研究を進めています。当グループの研究活動は大きく3つあります:RHICでのスピン物理、RHICでの重イオン物理、そしてRHICのPHENIX実験の測定器アップグレードです。RHICのスピン物理は、理化学研究所の主導で実現したものであり、RHICで偏極陽子を衝突させることにより陽子の内部スピン構造を研究します。この研究の第一目標はグルーオンのスピンがどれだけ陽子のスピンに寄与しているかを測定することです。最近のデータ解析の結果、陽子内のグルーオンが偏極していることを示すデータが得られました。また、W粒子の測定により、陽子内の反クォークの偏極度を測定しています。2013年に大量のW測定データの収集を完了し、現在その解析を進めています。
RHICでは超高エネルギー原子核衝突実験も行われます。ここでは宇宙開闢(かいびゃく)直後の世界、クォーク・グルーオン・プラズマを実験室に再現する研究を行います。これまでに、横運動量の大きなハドロン生成の抑制現象、生成粒子の非対称フロー現象などが発見され、超高密度の状態が生成された事が確認されています。現在はこの状態の性質を探る研究が進呈しています。最近私たちは金+金衝突からの直接光子を1<pT<3GeVの範囲で測定しました。このpT領域では、高温のQGPからの熱的放射が直接光子の支配的成分になると予想されています。理論とデータの比較は初期温度が300MeVから600MeVに達していることを示しています。これらの値は格子QCD計算から約160MeVと計算されている、QGPへの相転移温度をはるかに超えています。RHICでの研究をさらに進化させるために、シリコン検出器(VTX)を建設し、2010年にPHENIXに組み込みました。これによりチャーム、ボトムなどの重いクォークの生成を測定しています。2014年と2016年のRUNで合計約400億イベントの金+金衝突を測定しました。
研究テーマ
主要論文